RENTAL SCREENING GUIDE
「気に入った部屋が見つかったけれど、入居審査に通るか心配……」
そのような不安を感じている方へ、審査で確認されるポイントと、申込前にできる準備をわかりやすく解説します。
賃貸住宅の入居審査は、単純に年収だけで合否が決まるものではありません。
収入と家賃のバランス、勤務状況、保証会社の審査基準、申込書の内容、必要書類の提出状況、連絡への対応など、複数の要素から総合的に判断されます。
大切なのは、やみくもに物件へ申し込むことではありません。自分の状況を整理し、条件に合った物件を選び、必要な書類を準備することです。
この記事では、入居審査で確認される主なポイント、審査で不利になりやすいケース、申込前にできる対策を解説します。
入居審査には、すべての人に共通する「必勝法」はありません。
貸主、管理会社、保証会社、物件ごとに審査基準が異なります。この記事では、審査が円滑に進みやすくなる一般的な準備方法をご紹介します。
CONTENTS
1. 賃貸住宅の入居審査では何を確認されるのか?
入居審査の目的は、貸主や管理会社が、安心して部屋を貸せる入居者かどうかを確認することです。
主に、次の3つの視点から審査されます。
① 家賃を継続して支払えるか
最も重要なのは、毎月の家賃を無理なく支払えるかどうかです。
年収が高いか低いかだけでなく、収入に対して家賃が高すぎないか、収入が継続する見込みがあるか、勤務先や雇用形態に問題がないかなどが確認されます。
一般的には、年間の家賃総額を年収の3分の1程度以内に抑えるとよいといわれています。
例えば、家賃8万円の物件であれば、年間家賃は96万円です。年収288万円程度が、一つの目安になります。
ただし、これは絶対的な基準ではありません。自動車ローン、教育費、医療費などの支出が多い場合は、家賃をさらに抑えたほうが安心です。
入居後の家計を考えると、手取り月収の20〜30%程度に収めると、生活に余裕を持ちやすくなります。 [1]
② 保証会社や連帯保証人の条件を満たしているか
現在では、連帯保証人だけでなく、家賃保証会社の利用を契約条件としている物件が多くあります。
家賃保証会社とは、借主が家賃を滞納した場合に、一定の範囲で貸主へ家賃を立て替える会社です。
ただし、保証会社を利用する場合でも、誰でも無条件で契約できるわけではありません。保証会社ごとに独自の審査基準があり、収入、勤務状況、過去の家賃滞納などを総合的に確認します。 [2]
③ 入居後にトラブルを起こす可能性が低いか
入居審査では、収入だけでなく、申込者の応対や申込書の記載内容も確認されます。
例えば、申込書に空欄が多い、必要書類を提出しない、連絡が取れない、説明内容が途中で変わるといった場合は、貸主や管理会社が不安を感じる可能性があります。
反対に、必要な情報を正確に伝え、連絡に速やかに対応することで、信頼を得やすくなります。
アットホームの解説でも、入居審査では「借主の人柄・応対態度」「家賃の支払い能力」「連帯保証人の意思確認」が重要なポイントとして挙げられています。 [3]
2. 入居審査に落ちやすい人の共通点
入居審査に不安がある場合は、審査で不利になりやすい条件を確認しておきましょう。
① 収入に対して家賃が高すぎる
審査に落ちる理由として多いのが、希望する物件の家賃と収入のバランスが合っていないケースです。
月収20万円の方が家賃10万円の物件に申し込むと、家賃を支払った後の生活費が不足する可能性があります。
気に入った部屋であっても、毎月の支払いが負担になる物件を選ぶと、入居後の生活が苦しくなります。審査に通ることだけを目的にするのではなく、無理なく暮らし続けられるかという視点も大切です。
② 申込書の記載内容に不備がある
勤務先、年収、緊急連絡先、入居者の情報などに空欄が多いと、審査を進められない場合があります。
事実と異なる内容を記載することは避けなければなりません。後から申込内容と事実が異なることが判明すると、かえって信頼を損ないます。
不明な項目がある場合は、自己判断で記入せず、不動産会社へ確認しましょう。
③ 必要書類の提出が遅い
入居申込後は、本人確認書類、収入証明書、勤務先に関する書類などを求められることがあります。
書類の提出が遅れると、審査が進まないだけでなく、貸主や管理会社に不安を与える可能性があります。
特に人気物件では、別の申込者が先に契約手続きを進める場合もあります。必要書類は早めに準備しておくと安心です。
④ 転職直後、個人事業主、フリーランスなどで収入の説明が不足している
転職したばかりの方、フリーランス、個人事業主、法人経営者などは、会社員と比べて審査で確認される書類が多くなることがあります。
ただし、これらの働き方だからといって、必ず審査に落ちるわけではありません。
確定申告書、納税証明書、預貯金残高がわかる資料、雇用契約書、採用通知書などを準備することで、支払い能力を説明しやすくなります。
⑤ 家賃やクレジットカードなどの支払いに不安がある
過去に家賃を滞納したことがある場合や、クレジットカード、ローンなどの支払いに問題がある場合は、保証会社によっては審査に影響する可能性があります。
特に注意したいのが、スマートフォン本体の分割払いです。
スマートフォンを分割払いで購入した場合、その契約は信用取引に該当します。CICによると、クレジットカードやローンだけでなく、スマートフォンの分割払いについても、契約内容や毎月の支払状況などが信用情報として登録されます。 [4]
ただし、すべての保証会社が同じ信用情報を確認するわけではありません。また、過去に支払いが遅れた経験があるからといって、必ず賃貸住宅を借りられないわけでもありません。
⑥ 緊急連絡先や連帯保証人へ連絡が取れない
審査の過程で、緊急連絡先や連帯保証人へ確認の連絡が入ることがあります。
本人が事前に説明していないと、電話に出てもらえなかったり、事情がわからず回答できなかったりすることがあります。
連絡先として記載する方には、あらかじめ賃貸住宅の申込をすることを伝えておきましょう。
⑦ 連絡への対応が極端に遅い
入居審査では、本人確認や書類の追加提出などのために、不動産会社、管理会社、保証会社から連絡が入る場合があります。
仕事中などで電話に出られないことは珍しくありません。しかし、着信やメッセージに気づいた後は、できるだけ早めに折り返しましょう。
迅速で丁寧な対応は、契約手続きを円滑に進めるうえでも重要です。
3. 審査に通りやすくするために申込前にできる7つの対策
入居審査には、誰にでも使える「裏ワザ」はありません。
しかし、事前に準備を整えることで、審査が円滑に進む可能性を高めることはできます。
POINT 01無理のない家賃帯を選ぶ管理費や駐車場代も含めて、毎月の住居費を確認しましょう。
POINT 02必要書類を早めに準備する本人確認書類や収入証明書を事前に用意すると手続きがスムーズです。
POINT 03事情を正直に相談する転職直後、独立直後、求職中などの事情は、申込前に伝えましょう。
POINT 04保証会社の条件を確認する保証会社は自由に選べるとは限りません。物件ごとの条件確認が必要です。
POINT 05補足資料を用意する預貯金残高や今後の収入見込みを説明できる資料が役立つ場合があります。
POINT 06親族による契約も相談する本人名義が難しい場合は、貸主の承諾を前提に別の方法を検討します。
POINT 07早めに不動産会社へ相談する状況に合わない物件へ繰り返し申し込む前に、条件を整理しましょう。
対策① 無理のない家賃帯から物件を探す
まずは、家賃の上限を決めましょう。
家賃だけでなく、管理費、駐車場代、保証会社の利用料、更新料、インターネット料金なども含めて考えることが重要です。
例えば、家賃7万円、管理費5,000円、駐車場代8,000円の場合、毎月の住居費は合計8万3,000円になります。
「家賃」だけを見て判断すると、入居後の負担が想定よりも大きくなることがあります。
対策② 必要書類を早めに準備する
審査に必要な書類は、働き方や物件によって異なります。
申込前に確認しておきたい主な書類
- 運転免許証などの本人確認書類
- 健康保険証
- 源泉徴収票
- 給与明細書
- 確定申告書
- 納税証明書
- 雇用契約書
- 採用通知書
- 預貯金残高がわかる資料
- 法人契約の場合は登記事項証明書や決算書
すべての書類が必須という意味ではありません。申込予定の物件に合わせて、不動産会社へ確認しましょう。
対策③ 不安な事情は申込前に正直に相談する
次のような事情がある場合は、隠すよりも、申込前に不動産会社へ相談したほうが適切な物件を探しやすくなります。
- 転職したばかりで、勤続年数が短い
- 個人事業主で、毎月の収入に変動がある
- 現在は求職中だが、預貯金はある
- 独立したばかりで、確定申告の実績が少ない
- 過去の支払い履歴に不安がある
審査基準に合わない物件へ何度も申し込むよりも、最初から条件を整理し、可能性のある物件を選ぶほうが効率的です。
対策④ 保証会社の条件を確認する
保証会社は、借主が自由に選べるとは限りません。
多くの場合、貸主や管理会社が物件ごとに利用する保証会社を指定しています。そのため、保証会社の変更が可能かどうかは、物件ごとに異なります。
審査に不安がある方は、物件を探す段階で不動産会社へ相談し、自分の状況に合った物件を提案してもらいましょう。
対策⑤ 預貯金や収入を補足できる資料を用意する
年収や勤続年数だけでは判断しにくい場合、預貯金残高や今後の収入見込みを示す資料が役立つことがあります。
例えば、転職直後であれば採用通知書や雇用契約書、フリーランスであれば確定申告書や納税証明書などが考えられます。
求職中や休職中の場合でも、物件によっては預貯金残高を示すことで相談できる場合があります。 [5]
対策⑥ 連帯保証人や親族による契約が可能か相談する
本人名義での契約が難しい場合、物件によっては、収入が安定している親族を契約者とする方法を検討できることがあります。
ただし、親族名義で契約できるかどうかは、貸主や管理会社の承諾が必要です。
無断で名義を借りたり、実際の入居者を偽ったりしてはいけません。
必ず事前に不動産会社へ相談してください。
対策⑦ 一人で悩まず、早めに不動産会社へ相談する
審査に不安がある方ほど、インターネットで物件を探し続けるだけでは解決しにくい場合があります。
同じ家賃帯、同じような間取りであっても、貸主、管理会社、保証会社によって審査の条件は異なります。
自分の状況に合わない物件へ申し込む前に、不動産会社へ相談することが大切です。
4. よくある質問
フリーランスや個人事業主でも賃貸住宅を借りられますか?
借りられる可能性はあります。会社員と比べると、収入の安定性を確認するために、確定申告書、納税証明書、預貯金残高がわかる資料などを求められることがあります。独立したばかりで実績が少ない場合は、家賃を抑えた物件から探すことも有効です。
転職したばかりでも審査に通りますか?
転職直後で勤続年数が短くても、必ず審査に落ちるわけではありません。雇用契約書、採用通知書、給与の見込み額がわかる資料などを用意すると、今後の収入を説明しやすくなります。
無職や求職中でも部屋を借りられますか?
物件は限られますが、相談できる場合があります。預貯金の状況、今後の就職予定、連帯保証人の有無、親族名義での契約が可能かどうかなどを整理しましょう。住宅確保要配慮者が利用しやすい家賃債務保証業者の認定制度も設けられています。 [6]
スマートフォン料金の支払いが遅れたことがあります。必ず審査に落ちますか?
必ず審査に落ちるわけではありません。ただし、スマートフォン本体を分割払いで購入している場合、その支払状況は信用情報に関係する可能性があります。保証会社の種類や物件の条件によって審査内容は異なるため、不安がある場合は申込前に相談しましょう。
審査に落ちた理由を教えてもらえますか?
審査結果の詳しい理由は、開示されないことが一般的です。保証会社も、それぞれ独自の審査基準に基づいて総合的に判断しています。CICも、審査そのものを行う機関ではなく、個別の否決理由はわからないと案内しています。 [7]
5. まとめ|審査に不安がある方ほど、申込前の相談が大切です
賃貸住宅の入居審査は、年収だけで決まるものではありません。
収入と家賃のバランス、勤務状況、保証会社の条件、申込書の内容、必要書類の準備、連絡への対応など、複数の要素から総合的に判断されます。
申込前に確認したい7つのポイント
- 無理のない家賃帯の物件を選ぶ
- 申込書を正確に記入する
- 必要書類を早めに準備する
- 不安な事情は隠さずに相談する
- 保証会社の条件を確認する
- 必要に応じて預貯金や収入を補足する資料を用意する
- 物件へ申し込む前に不動産会社へ相談する
「審査が不安だから、部屋探しを諦める」という必要はありません。
状況を整理したうえで、条件に合った物件を探すことが大切です。
入居審査に不安がある方も、まずはご相談ください
株式会社ビッグハートでは、松島町、東松島市、仙台市周辺を中心に、賃貸住宅のお部屋探しをサポートしています。
転職直後の方、フリーランスや個人事業主の方、求職中の方など、それぞれの状況を確認しながら、条件に合った物件探しをお手伝いします。
参考情報
- アットホーム「ブラックリストでも賃貸物件を借りられる?」 https://www.athome.co.jp/contents/for-lessees/chintai-keiyaku/blacklist-chintai/
- アットホーム「保証会社と連帯保証人の違い」 https://www.athome.co.jp/contents/manual/beginner/newcontract/different-of-guarantee/
- アットホーム「賃貸契約の流れ」 https://www.athome.co.jp/contents/manual/beginner/newcontract/contractflow-of-rent/
- CIC「信用情報とは」 https://www.cic.co.jp/confidence/glance.html
- アットホーム「無職でも賃貸物件を借りられる?」 https://www.athome.co.jp/contents/for-lessees/bukken-choose/unemployed-rent/
- 国土交通省「住宅確保要配慮者向け家賃債務保証業者登録制度」 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001897701.pdf
- CIC「審査に通らなかった理由を教えてもらえますか?」 https://www.cic.co.jp/faq/detail/reg/002573.html
※本記事は、一般的な賃貸住宅の入居審査について解説したものです。実際の審査基準や必要書類は、貸主、管理会社、保証会社、物件ごとに異なります。個別の契約条件については、申込前に不動産会社へご確認ください。
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